DC3コンテンツを流通させるために、マスターコンテンツ保有者になる機会が多いクリエイターさんは「ロイヤリティ」を設定する機会があると思います。

このページに書かれたことをヒントに、適切な設定を行ってください。

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「ロイヤリティ」とはなにか?

「ロイヤリティ」は、DC3でマスターコンテンツを登録する時に設定します。これは「コンテンツが1個売れたら、権利者としていくらの収益が欲しいか?」というクリエイターさんの収益に関わるとても大事な設定です。

知らない内に行われた取引であっても、必ず収益の分配が行われることが特徴です。

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どうやってロイヤリティを決めればいいのか?

まず、基本となるのは「ロイヤリティ料率」です。 「ロイヤリティ料率」は、取引額の何%が欲しいか、という設定です。

ただし、この設定だけでは想定していたよりも少額での取引が行われた場合に、収益が少なくなってしまうという問題があります。例えば、「ロイヤリティ料率」を10%と設定していた場合に、取引額が10円だった場合は1円の収益になってしまいます。さらに無料で取引されてしまうと、収益を得ることができません。

そこで、ご自身が想定する「最低でもこれぐらいの収益分配が欲しい」というのを設定できるのが「ロイヤリティ最低額」です。

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いくらぐらいでロイヤリティを設定すればいいのか?

これについては、原則クリエイターであるあなたの自由です。

ただし、あまり高く設定しすぎるとサービスが取り扱ってくれなくなってしまうことになりかねませんので、注意が必要です。

どういうことかというと、サービス=あなたの作品を販売するお店ですから、ロイヤリティが高く設定されている場合はそれだけお店の儲けが少なくなってしまう可能性があるということです。

その分、販売価格を高くするということも考えられますが、お店にとっては高額で売れにくいコンテンツを並べることはデメリットになってしまいかねません。

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ロイヤリティを高くするデメリット

お店であるサービスは、コンテンツを売ることで収益を得るビジネスです。あなたが設定したロイヤリティに限らず、プレイヤー利用料や手数料などのいろいろな経費を引いて儲けが出るかどうかを判断し、販売を行います。

つまり、それらを差し引いて儲けが出ないのであれば取り扱わない、という判断をすることがあるわけです。

しかしそうすると、ロイヤリティを安過ぎても損をしてしまうし、高過ぎてもいけないということになります。ではいったいどのぐらいの料率が適切なのでしょうか?

目安として、一般的なデジタルコンテンツでは売上の15%で設定されていることが多いようです。これらの情報を参考に、適切な設定を行ってください。

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「ロイヤリティ」はどんなことをもたらすのか?

「ロイヤリティ」を最初に設定するだけで、作った作品が取引される度に、収益が入ってきます。

つまり、今までより簡単にクリエイターさんにとっての収益経路を確保することができます。

また、今までは実現できていなかった以下のような利点は、クリエイターさんにとって有益なだけでなく、購入した人にとっても作品にもっと愛着が沸くきっかけになるかもしれません。

中古売買されても、クリエイターさんはお金がもらえる

紙の本やCD・DVDは、中古屋さんに売ることができる、というのが当たり前でした。しかし、中古屋さんに売られた時も、それを中古屋さんが中古販売した場合も、クリエイターさんには1円も入らないという問題がありました。

クリエイターさんにとって、これにより作品が売れなくなってしまったり、作品の価値が下がってしまったりすることは深刻な問題です。

DC3は、この問題を解決します。「ロイヤリティ」は、このような二次流通以降も収益が入ってくるようにする仕組みなのです。

デジタルなのに、中古屋さんに売れる